設問のカテゴリを決める
テストしようとするテーマは、いくつかのカテゴリに分類できることが多いのではないでしょうか。例えば、個人情報保護についての理解度を測定するテストの場合、「個人情報保護の重要性」「法律で定められている内容」「自社での取り組み内容やルール」といったカテゴリに分類することができます。それらを、まんべんなく出題したり、あるいは、学習者が苦手だと思われるカテゴリから重点的に出題したり、目的によって調整できれば、さまざまな種類のテストを作成することが可能となります。
そのため、設問を作成する時点で、カテゴリを決めておくと便利です。
ひつじTOWNで公開している「ニッポン検定」では、あまりカテゴリを絞らず、各都道府県について幅広く知ってもらおうと考えました。
ニッポン検定の場合
- あまりカテゴリを絞らず、幅広く設定する
- 各都道府県の特徴・名勝・特産品・歴史・アピールポイント(全国No.1など)、有名人などをカテゴリとする
設問のレベルを決める
次に、レベルの設定について見てみましょう。
設問のレベルは、テーマやテストの目的によって変わります。
資格試験対策などの場合は、該当の資格試験のレベルに合わせなくてはなりませんし、集合研修の理解度を測定したい場合は、集合研修の内容に合わせなくてはなりません。
「ニッポン検定」の場合は、楽しみながら各都道府県について知ってもらいたい、という目的でしたので、気軽さと想定合格率(初回50~60%、2回目以降80%)などを考えて次のように設定しました。
ニッポン検定の場合
- 難解になりすぎないよう、三択の選択式問題とする。
- 1都道府県1テストとし、1テストは10問で構成されるものとする。
- 都道府県によっては、選択肢を見れば正解が予想できるものを含むようにする。
3.については、都道府県によって認知度が異なるため、調整したものです。例えば、歴史に残る名勝や、有名な観光資源がある都道府県は、比較的認知度が高いと考えられますが、逆に、認知度があまり高くない都道府県もあります。テストのレベル(合格率)は全都道府県同じに設定しましたので、認知度との兼ね合いで設問のレベルを変えるようにしました。
設定したレベルにあわせて設問を作成すれば、あとは組み合わせてテストを作成し、公開するのみとなります。