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テストスタイルeラーニング t-Style

テストは、理解度を測定するツールであるとともに、教育担当者と学習者のコミュニケーションツールでもあります。

ここでは、デジタルシープラーニングの考えるテストスタイルeラーニング(t-Style)についてご紹介していきます。

第1回 テスト問題作成の流れ

[ 2007.07.27 update ]

t-Style

テスト問題(設問)作成のポイントと手順

目的を決める

何を覚えてほしいか(何を伝えたいか、何を覚えてほしいか、何を測定したいか)を整理します。

対象者を決める

誰に伝えたいのかを決めます。対象者によって前提となる知識が変わり、テストのレベル(合格率)に影響します。

テストのレベルを決める

テストのレベルは、合格点と合格率を想定することで決まります。

自分の想定する対象者が、どの程度の割合で、どの程度の点数をとることができるかを決めておきます。

テストスタイルeラーニングは、設問を通して考え、解説を読んで知識を習得すること、学習する意欲をより高めてもらうことが目的ですから、ある程度正解できるレベルがよいと言えます。

※例えば「80%正解で合格とし、対象者の8割が初回60%以上・2回目以降80%以上正解できる」など。

テストの実施方法を決める

テストの実施方法にはいろいろあります。

例えば、紙で実施するテストのように、全ての設問に回答してから採点して正解や解説を見せる形式や、1問回答するごとに正解や解説を見せるドリル形式、最後まで実施した後に間違った設問だけを再度チャレンジする形式もあります。

目的に応じて、どのような実施方法にするかを決めます。

設問のカテゴリを決める

学習目標が決まると出題範囲が明確になりますので、設問のカテゴリを複数決めます。

カテゴリを決めておかないと、何をテストしたいのか、意図不明になったりしがちです。

設問のレベルを決める

論述式か選択式か、といった設問の形式でレベルが変わります。論述式のほうが、選択式よりも難しいと言えます。

さらに、選択式のなかでも、選択肢を読んで考えればわかるようにすれば簡単になりますし、迷いやすい選択肢を用意すれば難しくなります。(この場合、学習者が迷いやすいポイントを把握する必要があります)

また、設問の数によってテストのレベルが変わるため、設問のレベルも影響を受けます。

結果の表示

テストの終了時、何をどのように表示するかを決めます。テストの目的に応じてランキングやグラフ、メッセージなど表示する内容が変わります。

分析・評価方法を決める

何を評価・分析したいのかを最初に決めておくのが大切です。

ここまでで、設問を作成する準備が整ったことになります。
設問を作成するときには、注意が必要です。

テスト問題作成時の注意事項

設問作成

設問は、同一テスト内での表現を統一しましょう。使用する語句を統一する、問いかけ方を統一する、といったことです。偏りがないように、標準となる文字数を決めておくとよいでしょう。

また、間違っているものを見つける設問は、誤解を招きやすいので表現に注意しましょう。

選択肢作成
(選択式の場合)

選択式の場合、選択肢を作成します。

前述のように、選択肢によってレベルが変わりますので、めざすレベルに応じて作成しましょう。

解説作成

解説は、テストスタイルeラーニングにおいて最も重要なポイントです。知識を補足するために、解説を充実させましょう。

解説で言いたいことを考えてから、設問を作成するのもひとつの方法です。

選択式の場合、正解についてはもちろん、間違いの選択肢についても説明を加えることで、より多くの知識を伝えることが可能になります。設問同様、標準の文字数を決めておきましょう。

このようなステップで作成すると決めておけば、教材としてより効果の期待できるテスト問題を作成することができます。

第2回 目的~テストのレベルを決める

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