コラムCOLUMN

テストスタイルeラーニング t-Style

第3回 テストの実施方法を決める

[ 2007.11.07 update ]

今回は、テストの実施方法について見ていきたいと思います。

テストの実施方法を決める

テストの実施方法を決める

テストの実施方法にはいろいろあります。

例えば、紙で実施するテストのように、全ての設問に回答してから採点して正解や解説を見せるタイプは、認定テストなどの1回しか実施しないテストに適しています。

たくさんの問題をこなして知識を深めてほしい場合などは、1問回答するごとに正解や解説を見せるドリル形式が適していると考えられます。

他にも、最後まで実施した後に、間違った設問だけを再度チャレンジする形式もあります。これは、弱点のみを強化することが可能になります。また、時間の制限をつけるか、繰り返し実施可能にするか、といった制約も考えられます。

これらの実施方法は、テストの目的によって変わってきます。

例えば、「ひつじTOWN」でご紹介している「ニッポン検定」の場合。

前回もお話したとおり、「ニッポン検定」は、気軽に、楽しみながら日本各地についての情報を得ることができるものにしたいと考えました。

とはいえ、日本には、47もの都道府県があります。飽きずにすべて実施するのはなかなか大変です。

そこで、単純に「1回実施して終わり」ではなく、少しずつ達成していく喜びを感じてもらえるように考えてみました。

その結果、次のような実施方法にしました。

ニッポン検定の場合

  1. 最後の問題まで答えてから採点する形式とする。
    → 適度な緊張感をもってもらうため
  2. 採点後には、解説は表示するが何が正解かは見せない。
    → 丸暗記ではなく、解説を読んで理解を促すため
  3. 時間の制限はつけない。
    → とっさの判断は必要はなく、考えながら実施してもらうため
  4. 繰り返し実施可能とする。
    → 何かを判定するための検定ではないので、何度でも実施して理解を促すため
  5. 1日に実施できる県は5県までとする。
    → 一度に全県実施する必要はなく、継続してもらうため
  6. 実施しているエリアをクリアしないと他のエリアは実施できない制限をつける。
    → 達成していく満足感を感じてもらうため

ニッポン検定では、このような実施方法にしましたが、ほかの方法についても考えてみましょう。

たとえば…

英語のヒアリングを強化したい → 100問のヒアリングテストを用意してランダムで出題。
1問ずつ正誤判定を行うドリル形式で数をこなす。
試験対策に模擬試験を実施したい → 実際の試験と同じ問題数で、時間の制限を設けて実施。最後まで回答して採点する形式で実際の試験。
社員全員に100点を取得させたい → 間違えた問題のみ繰り返し実施する形式で着実に100点を取得。

このように、目的によってテストの実施方法を変えると、求める効果をより高くすることができると考えられます。

どのような実施方法にするか悩んだら、「何のためにこのテストをするのか」 もう一度考えてみるとよいかもしれません。

第4回 設問のカテゴリを決める~レベルを決める

製品・サービス

自作の問題データを登録するだけで、アプリとして配布・実施できます

「日々トレ」は、簡単にはじめられるモバイル学習ツールです。

eラーニングを導入、運用管理するためのシステムを開発いたします

学習システム(LMS)の開発、SCORM準拠の教材開発を行います。
自社製LMSや簡単に運用できるテストツールなどもありますので、まずはご相談ください。

学習効果の高いeラーニングコンテンツを制作いたします

研修の目的に応じて企画段階からサポート、インストラクショナル・デザインに基づいた学習効果の高い教材を制作いたします。
eラーニング教材のSCORM対応も可能です。

製品・サービスをもっと見る