第7回 開発する
[ 2010.09.16 update ]
「設計」と「実施計画」という工程が完了すると、開発に着手することができます。
(1)開発する
いよいよ、開発する工程にやってきました。
さまざまな分析結果から設計した教材を、実際に動くものに仕上げていきます。
実際に動くものに作り上げていくときに、アニメーションの動き方やスピードなど、調整が必要となってきます。開発時に、これらの調整を行いながら仕上げていきます。
さらに、学習者一人ひとりの学習履歴を残し、確認するためには、ユーザ管理機能が必要となります。
一般的に、eラーニング教材を配信するLMSには進捗管理機能やユーザ管理機能が用意されています。作成した教材をLMSに登録すると、さまざまな管理を行うことができます。
教材やその他の準備ができ上がったらいよいよ実施です。
実施の前に、必ず充分な動作テストを行いましょう。特に、対象となるパソコンの稼働環境については念入りにテストし、その旨を分かりやすく案内することが大切です。
また、リリース前にパイロットテストを行うのも有効です。パイロットテストとは、学習対象者のうちの何名かに、先行してこの教材を実施・評価してもらうことです。試験的に一部の人向けにリリースし、その内容や使い勝手などについて意見を聞くことは重要です。
パイロットテストは、問い合わせ対応など実施運用のリハーサルにもなります。
リリース直後はアクセスが集中しがちです。なかには、思ってもみなかった使い方や問い合わせが出てきます。学習者からどのような質問が出るのか、どういった問題点が出てくるのか、そういう場合にどう対応するのか、というリハーサルになりますので、実施にあたっては、実際の運用体制で行うとよいでしょう。
ここで実施すること
- 稼働環境の確認と動作テスト
- パイロットテストの実施
次回は、最終回「実施」と「評価」工程についてご紹介します。