Five Myths of Mobile Learning
(UPSIDE LEARNING BLOG 2009/8/24 Abhijit Kadle の要約)
[ 2013.02.22 update ]
私はこれまで、企業のモバイル学習採用を促進するために、論文を書いてきました。複数のwebリンクをみてみると、モバイル学習についての神話のパターンが浮かび上がってきます。多くのこれらの神話に関して、私が正体を暴露することを試みている5つを、勝手にリストにして記述します。はじめに、神話の背後に、常に真実の要素があることを私は認めます。しかし、技術の進歩により、それらの『真実』の多くは、誤りのようにみえるでしょう。
モバイルデバイスには、パーソナルコンピュータが提供する大きな物理インターフェイスデバイス(キーボード、モニター、マウス、プリンタ...)が欠けているとしばしば言われてきました。
しかし、モバイルデバイスがまだパソコンインターフェイス機能に及ばないと言っているうちに、それらは、短い時間で成長しました。今日のデバイスは、使用可能な大画面やQWERTY配列のフルキーボードを持っており、さらに、マルチタッチ触覚サポートを含む最新のデバイスと、画面上のポインティング/クリックを支援するための機能も持っています。
プロセッサの性能アップレースは、パーソナルコンピュータからモバイルデバイスにシフトしています。最新のモバイルコンピューティングデバイスは、5年前のパソコンに匹敵します。デバイスが集約されるにつれて、画面とキーのサイズの問題、処理能力やメモリの問題は軽微になります。
我々はすぐに、十分にコンパクトデバイスを使用するようになり、それはパーソナル・コンピュータ、通信機器、デジタルアシスタントとして機能します。
モバイルデバイスはユビキタスとなり、若い世代の学習者のコミュニケーションに浸透してきています。さらに、世界中の企業が大々的にモバイル技術を導入しています。これらのモバイルデバイスは、いろんな機能を持つがゆえに利用者の気が散ってしまうように思えます。しかし、学習者の気が散るのは、テクノロジーの所為でも装置の所為でもなく、学習アクティビティとコンテンツの所為だと考えます。
このことは、パーソナルコンピュータを学習に使用する場合に気が散るのと同じです。あるものは学習内容を無視して、その気を取られている物事のためにコンピュータを使用します。しかし、パソコンが一般的にデスクワークとして使われるのに比して、いろいろな環境で使われるだろうモバイルコンピュータは、気が散る可能性が高いことは認めます。確かに、フットボールの試合やカクテルパーティーで、若干のジャストインタイムの学習を試みたくはありません。
重要なことは、デバイスの能力を真に利用するように開発することです。単に移動時利用だけのために既存のコースウェアを変換しパッケージ化しても、それだけではモバイルラーニングとは言えません。
効果的な学習であるためには、学習内容と活動は、モバイル装置の有効な利用方法を想定して設計されなければなりません。例えパソコンで十分機能していたとしても、モバイルコンピュータで機能するとは限らないからです。退屈な内容を与えられて、気が散らずにすむでしょうか?
モバイルコンピューティングデバイスが、コストの障壁がゆえに使えないというのは、私が遭遇した奇妙な神話の一つでした。ここインドで、モバイル機器の驚くべき普及率と、インド全域で利用可能なモバイル・ネットワークの有効性をみてまわって、コストがモバイル学習の阻害要因でないことは明白です。
電話は、今までよりもはるかにコストが少なく、ネットワーク利用料金は一貫して下落しているため、使用料が安くなっています。これらの要因は、増加する技術の可用性とその後の普及に貢献しています。
これは、モバイル学習の採用に躊躇する法人の主な理由としてよく挙げられます。彼らが都合よく無視してきたのが、大きなコンテンツ配信プラットフォームです。WWWとその様々なコンポーネントは、現在、多くの世代のモバイル機器から利用できます。
これは、画期的なテクノロジーの出現に伴うよくある神話です。コンピュータについてだけでなく、歴史をざっとみると、書籍、ラジオやテレビでも同じようなことが言われてきました。3.で言及したように、携帯電話は、今や広くアクセス可能であり、大衆にとって手頃な価格となっています。モバイルデバイス用のコンテンツを開発することは、もはや高価でなく、プラットフォーム依存ではなくなってきました。モバイル学習コンテンツを、PCのブラウザ上で動作する従来のeラーニングより、少ないか、等しいコストで開発することは可能だと断言できます。